やっせんぼオヤジは進化してしまったのだ

BABYMETALに骨抜きにされたオヤジの綴るブログです。

今さら語る「別冊カドカワ」③

f:id:yassenbo_oyaji:20201206131007j:image

今回は避けては通れない試練の時、Legend-S〜ダークサイドについてのインタビューに注目したいと思います

 

その1:Legend-S

記憶に刻み込まれる素晴らしい公演であり、かつ本来であればお祝い的雰囲気から影を帯びたシリアスなものになってしまった公演

インタビューはそれなりのボリュームが割かれているが、経緯の淡々としたレビューが多くて、心情的なものの記載は少ない

それでもピックアップしてみると、すぅさんの言葉が複雑だった心情を示す

「最初はお客さんの声援を“頑張れ”って言ってくれているんだなって捉えていて。だけど、このライブからは背中を押されるんじゃなく、自分が引っ張っていくんだっていう想いでいたので、ちょっと戸惑いがあったんです。戸惑いつつ、でもライブをやっている中で気付いたんですけど、YUIMETALの穴をみんなで埋めようとしてくれてるんだなって。」(p115)

「広島のライブでお客さんにすごく助けられて、それは本当にありがたいことなんですけど、やっぱりどこかで「ああ、2人だけだとダメなのかな?」って思ってしまった部分があったんです。」(p117)

相当な想いで臨んでいた公演、ゆいちゃんの不参加で焦点が結果的にシフトしてしまった部分とそれによる戸惑い、など、当然ではあるが我々からは想像つかない動揺と葛藤をしていたのであろう

もあちゃんは心情的なコメントはここでは残していない

 

その2:ダークサイド(USツアー編)

ここではかなりゆいちゃんに対するメッセージや、居ないことに対する心情が綴られているが、すぅさんの言葉の中で注目したのは、

「たぶんお客さんのなかでも葛藤がすごいんだろうなと感じられて。YUIMETALがいなくてショックを受けているけど、目の前に私たちがいるから盛り上げなきゃいけないんじゃないかみたいな、そういう表情が見て取れて。なんかちょっと気を遣われるいる感じというか(笑)。その優しい気持ちがわかるぶん、物を投げられるよりも辛かったかもしれないです。」(p117)

冷静に客観的に分析してますね。メイトの優しさがわかるぶん辛いとは、プロフェッショナルとしての意識の高さが伝わります。普通嬉しくて甘えちゃいますけどね

もあちゃんはもっとストレートです

「BABYMETAL は温かい雰囲気の場所に招かれるグループだったんですけど、そういった今まで感じていた愛情が一気に裏返る瞬間を、ツアーが始まってすぐに感じたんですよね。」「何を届けても届かない、つかんでも、どうしたってつかめないような感覚は初めてだったので、…悪い意味で鳥肌が立ってました。」(p121, 122)

すぅさんとはだいぶ違う捉えで、かなり精神的な恐怖感を抱いたと想像します。それを乗り越えて、ゆいちゃんの脱退発表があったあとに関しては、かなり強くなったもあちゃんが誕生します

「その脱退の発表があってから、以前のBABYMETAL のほうが良かったという意見も多かったし、いまだにそういった意見を頂くことがあるんです。(中略)誰にでも夢を見る自由はあるから、選んだ道を否定するよりも応援すべきだと思うし、だから私もYUIMETAL のことを応援したいなって、その時から変わらず、ずっとそう思ってますね。 (中略) 私たちは今が最新で最強だと信じているので、今のBABYMETAL の試みをしっかりと見届けて、感じてもらえたらうれしいですね。目の前にいる私達以外のところに心がいってしまうのはステージに立つ身としては寂しいことなので。」(p123)

抜粋してしまったので、私の文章では真意が伝わらないと思います。是非、前後も含めて再度読んでいただければと思います。それくらいストレートで、真摯で、強い意志のある言葉です。そしてメイトとしていろんなことに気づかされる言葉であると思います

それにしても、百戦錬磨かつ激動の体験を乗り越えたプロフェッショナルの言葉は、親子ほどの歳の差をこえて本当に尊敬できます

 

 

今回はシリアスな場面を取り上げたので、文字数も多くなりちょっと重い文章になってしまった。ということで、楽しいエピソードを最後にひとつ

「たまに懐かしくなって、昔の音源を聴きながらSU-METAL と歌い方を真似することもありますよ。SU-METAL は結構うまいんです、昔の自分の歌い方が(笑)」(p31)

うぉぉ〜聴いてみたい〜昔の自分の真似をして歌うすぅさんの歌🥰😆